丸紅は次世代工業団地の実現のため、先進技術による環境への配慮とデジタル技術による利便性向上を追求した質の高い工業団地の開発・運営に取り組み、皆様より高いご評価を頂いております。
MM2100工業団地では、入居企業様向けサービスの利便性向上を目指し、
2021年11月新たにサービスポータルアプリを開発・導入しました。
入居企業様はスマートメーターにより計測された給排水量に基づく月次の給排水料金および管理費等を同アプリのデジタル請求書を通じてオンラインで確認できるようになっています。これら工業団地管理・運営のデジタル化の実績が評価され、インドネシア工業省により開催されたINDI4.0AWARDのスマート工業団地部門において、特別賞であるSpecialINDI4.0AWARD2021を受賞しました。
現在、入居企業様向けサービスに加え、通勤バスシェアリングや医療機関案内等、MM2100で働く従業員様向けのサービス開発を進めており、一部は実証試験を開始しています。
MM2100工業団地では、設立以降30年以上にわたり地域社会や環境に配慮した運営に努め、2020年に国際連合工業団地機関(UNIDO)およびインドネシア工業省が進めるインドネシア初のGlobal Eco-Industrial Parks Program(GEIPP)の指定工業団地に選出されました。GEIPPはUNIDOが提唱するEco-Industrial Parkを普及させるべく、そのロールモデルとなり得る工業団地に適用されるものです。一例として排水処理施設には、水質浄化するバクテリアの活動環境を植生により整える先進技術を導入しています。
MM2100ではGEIPPの下、今後も環境負荷軽減、省エネルギー化、生産・稼働効率の向上を目指した実証事業を実施予定です。
丸紅は、1985年プラザ合意による円高を背景とし、日系製造業様の海外拠点設立が加速した1980年代後半に海外工業団地事業に着手。その後も各国の政治情勢および経済政策の変化を注視しながら事業に取り組み、これまでに7ヵ国8案件を取扱って参りました。
これら工業団地事業の豊富な経験に基づき、製造業様の海外進出をお手伝いすると共に、各国の経済発展と地域社会への貢献に努めて参ります。
1988~1989
ラクラバン工業団地
事業会社 | International Resources Development Limited(IRD) |
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出資 | 丸紅40%、タイ工業団地公社および民間パートナー60% |
所在地 | バンコク[バンコクの東方40km] |
期間 | 1988〜1989 |
開発面積 | 200ha |
入居企業 | 60社 |
入居企業(敬称略) | 本田技研工業、三菱重工、セイコーアドバンス、イハラ製作所、遠藤製作所、トンボ鉛筆ほか |
1990~1995
ファーストキャビテ工業団地
事業会社 | First Cavite Industrial Estate, Inc.(FCIE) |
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出資 | 丸紅32%、国営開発公社(NDC)60%、日本国際協力機構(JAIDO)8% |
所在地 | カビテ州[マニラの南方30km] |
期間 | 1990〜1995 |
開発面積 | 155ha |
入居企業 | 97社 |
入居企業(敬称略) | 牛尾電機、日清食品、ミツバ、不二サッシ、日本アンテナ、日立金属、昭和電工ほか |
1992~2001
大連工業団地
事業会社 | Dalian Industrial Park Development & Administration Co., Ltd.(DIPDAC) |
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出資 | 大連経済技術開発20%、大連工業団地投資80%(丸紅6.4%) |
所在地 | 大連経済技術開発区[大連の東方35km] |
期間 | 1992〜2001 |
開発面積 | 217ha |
入居企業 | 58社 |
入居企業(敬称略) | トステム、YKK、三菱電機、富士電機、オムロンほか |