皆さま、はじめまして。私(大美賀)は丸紅からの出向でベトナム北部クアンニン省にある アマタシティ・ハロン(Amata City Ha Long)工業団地(ACHL)に常駐しています。今後、駐在員レポとして、工業団地の「今」を現地からお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ACHLは、ベトナム北部沿岸エリアのクアンニン省で開発が進む工業団地です。ベトナムの中でも「輸出入の物流効率」を重視される企業さまに、検討いただくことが多い印象です。
丸紅は、工業団地の開発・運営会社である ACHL 社に出資し、アマタグループと共に同工業団地の開発・運営を行っています。
私は2024年から工業団地に常駐しており、工業団地としての品質向上(インフラ・運営・サービス)を推進すると共に、入居企業のみなさまが「進出~立上げ〜操業」をスムーズに進められるよう現場での調整・情報提供・各種ご相談対応などをしています。
この駐在員レポでは、現場にいるからこそ見える“リアルな進出・立上げの話”を、できるだけ分かりやすくお届けしていきます。
1月19日キャステム様 竣工式/1月23日 安川電機様 竣工式について
2026年1月、当工業団地では嬉しい節目が続きました。日系企業の新しい生産拠点が相次いで竣工し、工業団地がいよいよ本格的な操業フェーズに入ったことを実感しています。
- 1月19日:キャステム様 竣工式
まず1月19日に、株式会社キャステム(本社:広島県福山市)のベトナム新工場「CASTEM VIETNAM」の竣工式が執り行われました。

キャステム様 竣工式
同社はロストワックス精密鋳造やMIM(金属射出成形)などの技術を強みとする精密機械部品メーカーであり、今回のベトナム工場は7番目の海外生産拠点となります。
- 1月23日:安川電機様 竣工式
続いて1月23日には、安川電機株式会社(本社:福岡県北九州市)のベトナム新工場「Yaskawa Vietnam Mechatronics System」の竣工式が開催されました。

安川電機様 竣工式
同社はインバーター、サーボモーター、産業用ロボットなどの分野で世界をリードする総合メカトロニクスメーカーです。今回のベトナム工場は同社にとって初めての東南アジアの生産拠点であり日本・中国に次ぐ第3の基板生産拠点となります。
キャステム様、安川電機様の両社とも、竣工式にはクアンニン省をはじめ行政関係者の方々も多数出席され、入居企業様と本工業団地への期待の高さを感じることができました。駐在員として、それぞれの竣工式に立ち会えたことは大変光栄に思いますし、今後の操業開始に向けて全力でサポートしてまいります。
なぜACHLを選んでいただいたのか(立地の観点)
さて、キャステム様、安川電機様をはじめ、多くの企業がなぜACHLを選んでくださっているのか。駐在員として日々入居企業の皆さまとお話しする中で、特に立地に関する以下のポイントが決め手になっていると感じています。
① 東アジアへの近接性と充実の物流インフラ
クアンニン省は中国との国境に接しており、高速道路で中国華南地方と直結されています。「チャイナプラスワン」戦略を推進する企業にとって、世界最大の製造拠点である中国華南のサプライチェーンとの接続性を維持しながら生産拠点を分散できる立地は、大きな魅力です。
この地理的優位性を支えているのが、周辺の物流インフラです。ベトナム北部唯一の深海港であるラックフエン港(Lach Huyen)まで約30km、ハロン―ハイフォン高速道路を利用してスムーズにアクセスできます。首都ハノイへは高速道路で約2時間、国内線に便利なカットビ国際空港(ハイフォン)へは約45分です。原材料の調達から完成品の輸出まで、サプライチェーン全体を見据えた拠点選定ができるのが、本工業団地の大きな強みです。
② 経済特区による税制優遇
工業団地が位置するクアンイェン経済特区は、法人税の減免措置が適用され、長期的なコスト競争力の観点から非常に有利な立地です。入居企業の皆さまからも、この税制優遇が進出の決め手の一つだったというお声を多くいただいています。
③ 豊富な労働力と住みやすい生活環境
工業団地はハロン市とハイフォン市の中間に位置、ワーカーのバイク通勤が可能な範囲に合計人口約33万人となる2つのベッドタウンがあり、労働力の確保がしやすい環境にあることも評価頂いているポイントです。
駐在員の生活環境としても、工業団地から約25kmのハイフォン市にイオンモール、日系サービスアパートメント、インターナショナルスクール、国際病院などが揃っており、日本人駐在員の皆さんの生活を支えています。(コスパの良い和食屋さんや綺麗なゴルフコースもあります!)
おわりに
今回は初回として、当工業団地の簡易紹介に加え1月の竣工式(キャステム様・安川電機様)のエピソード、当工業団地が選ばれる理由をご案内しました。
ベトナムへの進出をご検討中の企業の皆さま、また既にベトナムで操業されている企業の皆さまも、工業団地に関するご質問やご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。現地駐在員として、皆さまのお力になれるよう尽力いたします。
次回以降、お役立ち情報にくわえ工業団地の日常についてもお届けする予定です。お楽しみに!












